eSIM対応のiPhoneはどれ?2018年以降の全機種を一覧でチェック
先に結論から
2018年9月に発売されたiPhone XS / iPhone XR以降、AppleがリリースしてきたiPhoneはすべてeSIMに対応しています。2020年のiPhone SE(第2世代)、iPhone 11から16までの全世代、そして2025年のiPhone 17シリーズも対象です。
eSIMが使えないのはiPhone X、iPhone 8とそれ以前のモデルだけ。ただし実用面では、機種の年式よりも「契約しているキャリアがeSIMに対応しているか」「SIMロックがかかっていないか」の2点のほうがはるかに重要になります。
eSIM対応iPhoneの全機種一覧(2026年版)
| iPhoneファミリー | 発売時期 | eSIM対応 | eSIM 2枚同時 | 押さえておきたい点 |
|---|---|---|---|---|
| iPhone XS / XS Max / XR | 2018年9月 | 対応 | 不可 | 初のeSIM搭載モデル。eSIM 1枚+nano-SIM 1枚。 |
| iPhone 11 / 11 Pro / Pro Max | 2019年9月 | 対応 | 不可 | 構成は同じくeSIM+物理SIM。 |
| iPhone SE(第2世代) | 2020年4月 | 対応 | 不可 | 小型ボディでもeSIMはフル対応。 |
| iPhone 12 / 12 mini / Pro / Pro Max | 2020年10月 | 対応 | 不可 | 「デュアルeSIM対応」と誤解されやすい機種。実際は非対応。 |
| iPhone 13シリーズ | 2021年9月 | 対応 | 可能 | eSIM 2枚を同時運用できる最初の世代。 |
| iPhone SE(第3世代) | 2022年3月 | 対応 | 可能 | Appleの仕様表記ではiPhone 13以降が「eSIM 2枚同時」対象。 |
| iPhone 14シリーズ | 2022年9月 | 対応 | 可能 | 米国モデルはSIMトレイ自体を廃止。 |
| iPhone 15シリーズ | 2023年9月 | 対応 | 可能 | 米国はeSIM専用。多くの国・地域ではトレイあり。 |
| iPhone 16シリーズ | 2024年9月 | 対応 | 可能 | 米国eSIM専用/グローバルモデルはデュアル対応、という構図は同じ。 |
| iPhone 17シリーズ | 2025年9月 | 対応 | 可能 | 一部の地域版はeSIM専用になるとの情報も。購入前にAppleの地域別仕様ページで確認を。 |
非対応: iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus、およびそれ以前のすべてのモデル。iOSのバージョンを上げても、eSIMチップそのものが搭載されていないため使えません。
2026年になっても「2018年の壁」が重要な理由
2018年後半に買ったiPhone XRは、今では購入から7年半ほどが経過しています。iOS 18でアップデートは止まり、今後メジャーアップデートが届くことはありません。
それでも予備機として、子どもの初めてのスマホとして、あるいは旅行専用端末として使い続けている人は少なくありません。そして嬉しいことに、ハードウェアとしてはeSIMを今も問題なく扱えます。eSIM対応はロジックボード上のチップの話であって、ソフトウェア機能ではありません。2018年のiPhone XRでも、2026年に旅行用データプランをダウンロードする使い方はiPhone 17とまったく同じようにできるわけです。
多くの互換性記事は最新10機種を並べて終わりにします。でも、ユーザーがGoogleに入力するのは「自分のiPhoneはeSIMに対応しているか」という問いです。2018年モデルの答えは「イエス」。ただし2つの条件が付きます。契約キャリアがその機種でeSIMのプロビジョニングに対応していること、そして端末のSIMロックが解除されていること。XRをキャリア契約で購入した場合は、プランを買う前に必ずロック状態を確認してください。
機種ごとの詳しい解説はApple eSIM対応ガイドにまとめています。
eSIMをかんたんに言うと
物理SIMは、チップが載ったプラスチックのカードです。eSIMはそのチップを端末内部にはんだ付けしたもの。クリップでトレイを引き出す代わりに、QRコードを読み取れば、インターネット経由でキャリアのプロファイルがダウンロードされます。
eSIM対応端末にはそれぞれEIDという長いシリアル番号があり、これがチップを識別します。プロバイダーはこのEIDにプランを紐付ける仕組みです。だからeSIMのQRコードを友だちに転送しても使えません。プロファイルは最初にインストールした端末に固定されます。
実用上のポイントは、インストールする瞬間にインターネット接続が必要だということ。空港の行列でデータなし、という状況ではなく、自宅やホテルのWi-Fiで済ませましょう。
「デュアルeSIM」の落とし穴
ここが機種年式の差がはっきり出るポイントです。iPhone XR、11、12、そして2020年のSEでは、eSIM 1枚+物理SIM 1枚の構成しか組めません。2枚目のeSIMを追加しようとすると、選択肢がグレーアウトしているはずです。
東京に着いて、日本無制限eSIMと地域周遊プランを同時に動かしたい——古い機種ではこれができません。
対処法は2つあります。
- プランではなく端末を替える。 iPhone 13以降はeSIM 2枚を同時に動かせます。iPhone 12で何ができて何ができないかはiPhone 12 eSIMガイドで詳しく解説しています。
- 1枚で旅行全体をカバーするプランを選ぶ。 アジア地域周遊eSIMなら日本・韓国・中国・インドネシアなどを1つのプロファイルでカバーできるので、eSIMスロットは1つで足ります。アメリカ旅行ならUSA無制限eSIMが同じ役割を果たします。
ヨーロッパを何カ国も回るなら、ヨーロッパ無制限データeSIM1本で個別購入4〜5回分を置き換えられます。もう1つのスロットは日本国内の回線のために空けておけます。
自分のiPhoneを30秒で確認する方法
設定 → 一般 → 情報を開き、EIDまでスクロールしてください。番号が表示されればeSIM対応です。EIDがなければeSIMは使えません。
次にロックの確認。設定 → 一般 → VPNとデバイス管理を開きます。「SIMの制限なし」と表示されていればSIMロックフリー。キャリア名が出ている場合は、旅行用eSIMを挿す前にそのキャリアでロック解除が必要になることがあります。
古い端末にはもう1つ手順が加わります。iPhone SE(第2世代)はプロファイルのインストールにiOS 13以降が必要で、設定メニューの配置も少し異なります。正確なタップ手順はiPhone SE(第2世代)eSIM設定ガイドで確認できます。
現地到着前にアクティベーションしない
ここが一番お金を損しやすい落とし穴です。プロバイダーが遅延アクティベーションを明示的に認めていない限り、渡航先に着く前にeSIMをアクティベーションしないでください。 通常、プロファイルがネットワークに接続した瞬間からプランの有効期間が始まります。対象国外でアクティベートするとローミング料金が発生したり、まだ使っていないプランの日数が削られたりします。
正しい順番はこうです。自宅でプランを購入し、Wi-Fi経由でeSIMをインストール、スイッチはオフのままにしておき、現地到着後にオンにする。UROCOMMのeSIMもこの流れです。旅行前にインストール、到着後にアクティベーション。iPhone 15のアクティベーション手順でスイッチの切り替え順を紹介していますが、13・14・16でも同じ操作で完了します。
UROCOMMの運用面でもう1つ覚えておきたいのは、旅行用eSIMを通話・SMS用ではなくデータプランとして販売している点です。通話とSMS用には自宅のSIMまたはeSIMを端末に残しておいてください。eSIM 1枚のiPhoneなら、物理SIM側の自宅回線は待機状態のまま、データ通信は旅行プランが担当する——まさにそうした使い方を想定した設計です。
eSIM以前のiPhoneを使っている場合
iPhone X、8、それ以前のモデルはeSIMを受け付けません。回避策はありません。現実的な答えはポケット型Wi-Fiのレンタルです。110カ国対応のグローバルポータブルWi-FiホットスポットならWi-Fi経由で同じデータ接続が得られ、ノートPCや同行者とも同時にシェアできます。選択肢はほかにもモバイルWi-Fiデバイス一覧に揃っています。
よくある質問
iPhone 12でeSIM 2枚を同時に使えますか? 使えません。iPhone 12はeSIMプロファイル1枚を物理nano-SIM 1枚と同時に有効化する構成です。eSIM 2枚同時運用は2021年9月のiPhone 13から。詳しくはiPhone 12 eSIM解説をご覧ください。
eSIM対応と表示されているのにQRコードがインストールできません。 原因はほぼ3つのどれかです。端末がキャリアロックされている、プロファイルがすでに別端末にインストール済み、データ接続なしでコードを読み取った。まずロック状態を確認しましょう。
日本で買ったiPhoneを海外で旅行用eSIMと一緒に使えますか? SIMロックが解除されていれば可能です。日本市場のiPhoneはXS世代からeSIMに対応しています。なお、最近の情報では日本で販売されるiPhone 17の一部バリエーションが物理SIMトレイなしで出荷される可能性も指摘されています。購入前にAppleの地域別仕様ページで確認しておくと安心です。
eSIMをインストールすると既存のSIMやデータは消えますか? 消えません。プロファイルのインストールで写真・アプリ・連絡先が影響を受けることはなく、物理SIMが取り外されることもありません。工場出荷状態に戻すというより、電話回線を1本追加するイメージです。ただしインストール後にプロファイルを削除しないでください。UROCOMMを含む多くのプロバイダーでは、QRコードの再発行が必要になります。
eSIMを使うのに最新のiOSが必要ですか? 不要です。対応端末であればiOS 13でプロファイルをインストールできます。新しいバージョンは利便性を上げますが、機能そのものを追加するわけではありません。
購入前に確認しておきたいこと
対応機種かどうかは判断材料の半分にすぎません。残りの半分は、端末がSIMロックフリーかどうか、そして選んだプランが旅程の国々をカバーしているかどうかです。EIDを確認し、ロックを確認し、自宅のWi-Fiでプロファイルをインストールし、飛行機が着陸するまでスイッチはオフのまま。この4ステップを守れば、現地で慌てることはありません。
渡航先のプランをまだ選んでいないなら、UROCOMM eSIM一覧から探してみてください。もしお使いの端末がEIDのない2018年以前のモデルだったなら、新しいスマホに買い替えるよりホットスポットをレンタルするほうが、費用も手間も抑えられます。
端末仕様や地域別バリエーションは変更されることがあります。購入前にApple公式の技術仕様と、契約キャリアのeSIM対応状況ページでお使いのモデルを必ず確認してください。通信速度とカバレッジは地域・ネットワークによって異なります。